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Channel: 武蔵野舟木組2019 舟木一夫と共に
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千穐楽のお楽しみ

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千穐楽も終わり、サンクスコンサートも終了。
なんだかとても疲れて、そして少し腑抜けのようになっております。(笑)
 
千穐楽のお楽しみと言えば、お芝居の中でのお遊び。
一か月公演でのお芝居を見ていないと、何が何やら判らないのが千穐楽。
この日見たさに、お芝居を何度も見た方も多かったでしょう。
 
千穐楽の夜の部のチケットは完売。超満員です。座席の後方には、臨時の椅子も出ています。そしてバンドの方と思われる方々や、演舞場スタッフの方々までが、座席の後方や扉の前に立って見ています。
やはり千穐楽の雰囲気はいつもと違い、それまで何度も通われた人たちばかりですから、異様な興奮が伝わってくる気がします。
場内が暗くなると、波が引くように場内が静かになり、しっかりお芝居を見ようと、きちんと席に座り直すお客様たち。緞帳が上がるのを待ちます。
 
第一場 中山道坂本宿の外れ
住人達と地主やヤクザの舞台上での争い。
もうここからキコリの孫娘を演じる長谷川かずきの仕掛けが始まりました。
おいおい、もうお遊びのスタートか…(笑)こりゃぁ~一瞬でも見逃せない。
山伏姿の天一坊の尾上松也さん登場に、大きな拍手が起こります。
頭に付けた頭襟(ときん)が、何かいつもと違って緑に光っているような気がします。まさか電飾?と思いましたが、これは照明が反射しただけのようです。
この日は1階席の後方で見ましたから、座る位置によって光って見えただけだっのですが、一瞬目を凝らしてしまいました。
 
松也さんの六尺棒での華麗な立ち回り。
大きな拍手と共に花道に照明当り、山内伊賀之亮の舟木さんが笠をかぶって登場。何か花道のお客様から笑い声が聞こえてきます。見えているのは花道のお客様だけ。何か嫌な予感(笑)
笠を外すと不思議な顔の伊賀之亮が現れました。その顔が客席のどこからでも見えるようになると、大笑いの客席。例によって舟木さんのお顔にはひげが・・・それも立派なおひげ。戸惑う天一坊。
 
再び立ち回りが始まりますが、段取り通りに立ち回りをするのは松也さんと、そのカラミの人たちだけ。舟木さんに絡むヤクザや用心棒は、段取り通りには動いていません。何度も斬りかかり、その度にコツン!コツン!と舟木さんの扇子?が、カラミの人たちの頭を本当に叩いているではありませんか。
それも中々終わらないものですから、松也さんも演技を止めて?。
 
もうここからは舟木さんペース。アドリブが続きますから、どうして対応したら良いのかまだ理解していない松也さん。それにチョイチョイと合いの手を入れる長谷川かずきさん。見せ場の花道の走りも何か滑稽で楽しい。
最後の花道を去るかずきさんは、なんとスキップ。(笑)
 
第二場 江戸城内
林啓二さんの松平伊豆守と、花道から登場する林与一さんの大岡越前。
お二人の重厚な演技は、何事もなく進んでいきます。
 
第三場 八つ山御殿
いつもになくリラックスした感じの伊賀之亮の舟木さん、天一坊家老格の赤川大膳の柴田彦さんと家来の坂西良太さんが控える中、天一坊の松也さん登場。松也さんが座布団に座ったら、頭を上げて舟木さんの台詞なのだが、いつまで経っても誰も頭を上げない。客席からは笑いが起きる。
松也さんが堪らず、舟木さんの台詞だと即すが、なんだか台詞が変だ。(笑)
松也さん、まだ状況が上手く理解できていない。お遊びを知っている我々にとっては楽しいし嬉しいのだが、どこまで崩したら良いかも松也さんには理解できていない。
「苦しゅうない。良きに計らえ」「皆の者、大儀であった」
ここで、家来たちが下がって、天一坊、伊賀之亮、大膳、家来の4人になるのだが、舟木さんが一番に下がろうとする。ここでも大きな笑いが起きる。
 
ここまで来ると、松也さんも察したらしく、舟木さんの仕掛けにリアクションを起こしていく。お芝居の流れなど、どうでも良く、次に何が起こるかが楽しみ。
天一坊が残り、長谷川かずきさんのお縫が、腰元姿でお茶を持って登場。
もう松也さんもお遊びに乗ってくる。
天一坊が、育てられたお寺から、書面と短刀を盗んできたこと。自分は実は偽物である事を暴露。かずきさんのリアクションに、松也さんが本気でかずきさんの口を手でふさぐ。苦しくてバタバタするかずきさん。もう大笑い。
再び槍を突いて出て来る舟木さんだが、実は槍の穂先で刺したのではなく、反対側のコジリで突いていて、ここでも面白いやり取り、
 
最後に、血の付いた槍を懐紙で拭いて、血の付いた懐紙を巻くシーンがあるのだが、実は懐紙ではなく、スーパーのチラシ広告。何々、とそれを見て商品を読み上げると、覗き込む松也さん。「こんなの見えないよ」と言うと、そのチラシをパッ!とまき散らす舟木さん。これにはまた大笑い。
 
いやはや、どんなお遊びをするか楽しみにしていたが、ここまでやるか!と言う感じ。お芝居の流れより、次に出てくるハプニングが楽しみになる。
 
第四場 江戸城内 柳の間
松平伊豆守の林啓二さん他の家来たちと対峙する伊賀之亮の舟木さん。
伊豆守と伊賀之亮の網代問答で、舟木さんの長台詞が見せ場の一つなのだが、途中から「こっちばっかり長いセリフで、一度やってごらん」と啓二さんに舟木さんの台詞を喋らせようとする。網代問答の後、大岡越前の林与一さんが吉宗の意向で現れるのだが、舟木さんが大岡越前を呼んでしまう。
仕方なく出て来る大岡越前の与一さん。結局、網代問答は無し(笑)
伊賀之亮の舟木さんが去った後に、襖が開いて、将軍吉宗の田村亮さんが登場するのだが、その襖を開けに行こうとする舟木さん。慌てて与一さんと啓二さんが襖を開けないようにと動く。この後の場面を皆さん知っているから、これまた大笑い。「よっ!板妻!」と言って去っていく舟木さん。
 
襖が開いて、吉宗の田村亮さん登場。またまた大きな拍手。
今回のお芝居で、出番は少ない田村さんだが、その存在感は、今回の舞台でとても重要な位置を示していた。まさに適役だったと思っている。
 
第五場 回想・紀州城下
少年期の伊賀之亮と少年期の吉宗の徳太郎。
徳太郎役の藤田君と、伊賀之亮役の金井君のさわやかなシーンである。
この回想シーンがある事で、実に場面展開がスムーズに行く。二人のやり取りは、舞台を見ていてほっ!とされる時間でもある。
 
第六場 八つ山御殿
この場面を説明する前に、実は本編では、天一坊の育てられたお寺の住職は男性なのだが、今回それは尼僧に育てられたと事になっていたのだ。
幕間の場面で、花道を乞食坊主が登場するのだが、見事に変身して尼僧に扮した尾上徳松さんが出て来る。
尾上徳松さんは、ニューヨークのブロードウェイで演劇を学び、40歳の時に歌舞伎の世界に入った人で、松也さんの亡くなった父上、尾上松介さんに師事し、歌舞伎の世界で名題得た人でもある。女形の歌舞伎役者さんだから、尼僧になった徳松さんは、水を得た魚のようだ。(笑)
 
さてこの場では、いよいよ決戦の日を迎える事となる。自分が本物のご落胤である事を最後まで言い通せ。と天一坊に説く伊賀之亮。
その間のやり取りも、アドリブでもう話の筋書き通りではない。そこに徳松さんの尼僧が登場。もう書ききれないほどのアドリブがあって、徳松さんのカツラは外れるは、もうハチャメチャ(笑)
「ところでさ、歌舞伎で見栄をきるじゃない。どうやってやるの?」と舟木さん。
松也さんが階段を使って見栄をきる。それを真似する舟木さん。
客席はもう大喜び。良いものが見れた。
 
第七場 大岡越前の役宅
娘を膝に乗せて大岡越前の林与一さん。大岡越前の妻役の長谷川稀世さん登場。大岡家の静かな団らんに、そろそろ寝るようにと、女中役の川上彌生さんが登場。「大五郎様はもうお休みになりましたよ」と告げる。
「父上、母上お休みなさい」とお辞儀をする娘。すると胸に大五郎と名札を付けた大五郎登場。誰?ミュージシャンの方のような気がするが・・・
 
役宅に訪ねてきた伊賀之亮。それを待つ大岡越前の与一さんは、縁に座って舟木さんの登場を待つが、中々出て来ない舟木さん。
いつまでも出て来ないので横になろうとする与一さん。この間が面白い。
真っ赤なおちょぼ口を書いて出て来る舟木さん。各席はこれには大笑い。
それでもしっかり演技を続ける与一さんだが、まともな芝居をしない舟木さん。
稀世さんが登場するが、これまた舟木さんのアドリブ満載。
見かねた与一さんが、懐紙で舟木さんの真っ赤なおちょぼ口を拭きに行く。
 
第八場 お浜御殿のお狩場
葵の紋の陣幕に、家来たちが控え、鷹を抱えた家来もいる。
床几に座り威風堂々の将軍吉宗の田村亮さん。大岡越前の林与一さんが登場し、天一坊を連れてきた事を、新しい若鷹を連れて来たと言い換えて告げる。この場も見せ場の一つで涙を誘う場面だ。シリアスな演技が続く。
花道を去る天一坊。去り際に「父上!」と叫び、それをとがめる大岡越前。それをまた遮り、「良い!」と答える将軍吉宗。
なのだが・・・松也さん「パパ~!」と叫ぶ。
これはさすらいの読んだ通りだったので、ほくそ笑むさすらい。(笑)
まさかの台詞に、田村亮さん唖然。(笑)田村さんの困惑した表情は忘れられない。田村さんの「泣かせてくれ」は、何度見てもいいね。
 
第九場 八つ山御殿 大屋根
花道から御用提灯の取り方たちが次から次と出て来る。
お役人を除いて24名が登場し、再び出て来るから、お役人を入れて50人が
花道から舞台へと向かう。最初観た時は、凄いなぁ~と思ったものだ。
そして、何かいつもは出ない人が役人で出て来る。あれは誰?(笑)
 
大屋根のセットがせり出して、白装束に真っ赤な血を付けた伊賀之亮の舟木さん登場。クライマックスのシーンだ。
そこへ、いつも会出て来ない大岡越前の林与一さん登場。
大岡越前の役宅で、最後に交わした言葉は、決戦場でまた会おう。だったから出てきたと。それなら毎回出てくれば、とのやり取りに、屋根の下で指揮していたからと与一さん。
おっ!と、吉宗将軍も登場です。最初で最後の舟木さんと田村さんの共演です。
 
最後は大屋根の一番上に登った舟木さんの、大見栄を見て、幕とないました。
 
 
まだ書き残しもあるでしょうし、記憶違いて書いている部分も有るかも知れませんが、ご勘弁をお願いします。
また、舟友さんのブログでも詳しく書かれると思いますので、合わせて読んでみてください。
千穐楽の面白さが、少しでも伝わってくれれば、有難いと思っています。
 
 
 

 
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