八王子駅から繋がるペデストリアンデッキから入口へ
オリンパスホールは、地元企業オリンパスの冠が付いたホール
会場にわずかに掲げられたチラシ
ロビーには会場を映し出す大型テレビ リハーサルも入れれば見れたのだろう
端席を希望だったが、なんと端の方の席で、希望がかなった。余りにも端なので、音響は良いとは言えない。開演前のザワツキは、いつもより大きいのは、やはり2000人超のお客様のせいだろう。立錐の余地もないとはこの事だろう。後ろの通路も一杯。緞帳が上がりBIG-3の三人の姿が見えると、歓声と大きな拍手。中央の舟木さんの格別にこやかに見えたのは、私だけだっただろうか。今回の公演は、地元出身の三田明さんがトリを取るステージとなる。三田さんの生れは隣町の昭島市。高校は八王子高校と言う事で、三田さんの担任の先生はじめ同級生や先輩後輩がたくさん来ているようだ。昭島が生んだ昭和のスターだもの、当然のことながら地元のファンが多いはずだ。三田さんの言葉からも、やはり地元でのコンサートは、特別の思いがあるようである。お決まりのお歳の話になるが、西郷さんと三田さんは同じ昭和22年生まれ。早生まれの西郷さんは、学年で一つ上になる事から、自分が一番若いと言い張る三田さん。確かに学年の違いは大きいよね。舟木さん三田さん西郷さんの順に8か月の間に三人がデビューした。当時の事は、それなりに覚えている。舟木さんの高校三年生も、三田さんの美しい十代も、そして西郷さんの君だけをも、大好きで良く歌ったものだった。ラジオから流れる、青春歌謡は、それまでにない、歌謡曲のまた違う別ジャンルの曲のように捉えていた様な気がする。最初に歌うのは西郷輝彦さん。真っ赤なスーツは、西郷さんらしい強烈なイメージそのままで、大きなジャケットアクションをしながら歌う姿は、まるで郷ひろみさんの様だ。(笑)スタートは星のフラメンコ。のりのりの曲に会場からは黄色い声が飛ぶ。君だけをは、やはり良い曲だね。今でもカラオケでも歌うが、さすらいの忘れられない一曲でもある。思わず声を出して一緒に歌いたくなる曲だ。新曲となる燃えろ夜明けまでは、激しい振付の中で歌唱。67歳頑張っている。(笑)掛け声や声援が聞こえるのは、舟木さんのコンサートしか行かない身としては、多少違和感を感じるが、ステージと客席との一体感を感じるから、またそれも良いかも知れない。続いて登場は、我らが舟木さん。君へ心こめてから始まる。しょっぱなから大好きな曲を聴かせて貰い、自分の中に何か躍動感が生まれるのだから凄い。しっとりと初恋、絶唱と続く。ヒット曲だけに、客席の熱い視線が、客席にいるさすらいにも伝わって来るのだから、素晴らしい曲の力とは何と人を惹きつけるのだろうか。お待ちかねの高校三年生舟木さんがアカペラで1フレーズ歌って、あとは客席のお客様に預ける。小さかった歌声が徐々に大きくなる。会場内は皆小声ながら、2000人もの人の声だから、会場内を埋め尽くす。さすらいも昔は恥ずかしく小声で歌っていたのだが、この日は恥ずかしさも忘れて大きな声で歌ってしまった。前の人は振り向くし、周りはこちらを見るし・・参加するなら、それなりに頑張らなければね。(笑)その後は手拍子と共に、清々しい舟木さんの歌声が響く。続いては舟木さんのレコード大賞新人賞の対象曲学園広場。高原のお嬢さんは、ピアノだけのバラードバージョン。いつもと違う歌声だけに、またまたこの曲の大きさを感じてしまう。たださすらい的に感じた事を言わせて貰うと、二番からはアップテンポな、いつものバージョンになっていれば、もっと盛り上がっただろうと思う。初めてコンサートの来られた方も沢山おられるので、ヒットした当時の、あの歌声を聴きたいと思った方も多いのではないかと察するのだ。哀愁の夜口笛が冴えわたる。コンサートで、この曲が必ずと言って良いほど入るのは、この曲を舟木さんご自身がとても大事に、そしてお好きなのだろうと思う。おまけの5番。舟木ファンしか気が付かないだろうが、やはりこれが常に聴ける訳ではないので嬉しい。眠らない青春今回の新曲となる曲で、この日で効くのは3回目となった。今後のステージに乗せられる曲を、と言う事で舟木さんが選ばれた曲。青春の思い出を振り返る時、誰もが感じる愛おしさと悔しさ。それも全て自分が生きて来て通り越してきた昔の事。今老いを感じる中で、その当時の事は夢や幻ではなく、その青春期の心は、老いて消えるものではない。自分自身、最近感じる事は、身体は老いても心は老いて行かないと云う事。夢や希望、恋心にしても、老いて失われていくものではない。そんな事を改めて感じ、60歳を過ぎても青春。これが事実と、この歳になって改めて感じる。眠らない青春。良い曲名ではないか。最後に登場したのは三田さん。地元と言う事で、張り切っておられるのが良く判る。三田さんがデビューしたのは、八王子高校へ入学した年の10月。その後直ぐにスター街道を歩き始めたので、殆ど学校には行けなかったと言う。それでも当時の校長先生が「授業を受けて勉強するのも、社会に出て勉強するの同じ事」と卒業をさせてくださったのだそうだ。今の紋切り型の学校では、そんな事は許されなかっただろう。これもまた、我々の時代、昭和の時代の良さを知る話であった。ごめんねチコちゃん曲は知っているが、積極的に覚えようと思った曲ではなく、懐かしく聴いた。若い港この曲には想い出も多く、大好きな曲。カラオケに無いのが残念でならない。昨日の爆報!フライデー三田さんの半生が取り上げられた。インタビューには舟木さんも登場。辛い過去を持つのは、舟木さんも一緒。苦労した仲間だからこそ、50年共に歩んだ芸能界で、一緒に活動する。これは三人だけでなく、我々も参加している事にもなるのだろう。エルダーミュージックと三田さんが名づけた方向性。高齢者のための音楽。そんなものがあっても良いだろう。今また歌謡曲の良さを知らしめる。舟木さんの考えておられる事と、ほぼ同じではないか。君に似た人この歌詞はイカン!(笑)あまりにも良く判り過ぎる。あの人を追い続けている。それはもう遠い昔の事で、出会っても、その人とは判らないだろう。夢に出て来るあの人の顔は、いつまでも20代。自分の青春を重ねて聴いてしまった。ついでに、さすらいの愛唱歌は「ルビーの指輪」(笑)さて最後はBIG-3三人の登場。