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来年の新橋演舞場での舞台公演はないようで、年末の「シアターコンサート」が決定いたしました。
来年度は今までのコンサートや舞台が若干変更になるようで、コンサートは1公演になり、舞台は来春杮落しが行われる名古屋御園座のみになるようです
シアターコンサートは、12月23日から25日までとなり、またまたクリスマスは新橋で迎える事位なるのでしょう。
さて今年の新橋演舞場「忠臣蔵」を総括しますと、(千穐楽及びサンクスの詳細はまたいずれ書きますが)素晴らしいの一言ではないでしょうか。舟木さんの大活躍は勿論の事、多彩なキャスティング、脚本、演出には敬意を表するほどのものでした。
忠臣蔵の話を、舞台にあげるなると時間の制約もあり、どこを切り取ってどのようにまとめるかは、大変興味のあるところでした。当然話題として載せられなかった事は沢山あります。四十七士それぞれの生き方、その周りにある沢山のお話。正直、忠臣蔵や赤穂浪士の話をご存じない方には、幾分理解しがたい事もあったと思います。更には、史実や過去のお芝居とは違った部分もあったとは思いますが、そのような事を踏襲した舟木一夫特別公演「忠臣蔵」が出来上がっています。
まさかの一力茶屋の場面からの幕開き。華やかさが際立ちました。
そこから過去の場面でから赤穂での出来事。江戸での刃傷。若干、吉良に対する刃傷に及ぶ過程が省略されましたが、ご存じない方には、後追いでも構いませんのでいろいろ調べたり過去の映画などをご覧いただければと思います。
例えば吉良の嫌がらせで、一晩で畳替をした話や、それ以外にも浅野内匠頭に対する酷い嫌がらせは、今回は描かれません。描いたとしても悲しくなるだけですから、無くて良かった。(笑)
刃傷に及ぶ第一報を早駕籠で届けたのは、早水藤左衛門であり萱野三平です。萱野三平、お軽との悲恋もないのは寂しいです。脱落していく毛利小平太、高田郡兵衛、橋本平左衛門、小山田庄左衛門などの話も、もう少し欲しかった。矢頭右衛門七が討ち入りに参加するまでの過程も欲しい。天乃屋利兵衛、堀辺安兵衛、小林平八郎、清水一学も焦点を当てたい。とは思いますが、仕方ありません。(笑)
山科の別れ。素晴らしかったですね。沢山の方が泣かれていました。
そして花の巻は、艶やかな一力茶屋での締めくくりも又、素晴らしいものでした。
雪の巻の冒頭は、立花左近との東下り。大きな大きな見せ場です。
林啓二さんと舟木さんのお芝居素晴らしかったですね。さすらい自身一番好きな場面だっただけに大感激でした。
南部坂雪の別れ。長谷川母娘の競演も素晴らしかった。流石に存在感のある稀世さんでした。かずきちゃんも良かったと思います。
吉良邸での林与一さん、里見浩太朗さん、田村亮さん。大俳優三人の場面は、舟木組ならではの演出だったでしょう。良かったですね。
最後は、大石主税、大石内蔵助の切腹に向かうシーン。実際はこの二人、お預けになった屋敷が違うので、二人揃う事はないはずなのですが、この演出が素晴らしい。
更に松也くんの登場。これしかないと言う演出だったと思います。
感動を、もう一度見たいのは、さすらいのわがままでしょうか。
良い作品、良い出演者、良い脚本、良い演出。もっともっとマスコミが取り上げても良い作品だったと思います。
なんだかいい加減な書き方をしましたが、今も忠臣蔵を引きづっています。(笑)