舟木一夫(ランキングクリックをお願いします)
今朝の目覚めは、ウグイスの鳴き声だった。なんとも優雅な目覚めではないか。いつもなら、もっと早い時期にウグイスの鳴き声を聞くのだが、梅が終わり桜が散り始めた頃に聞いたのは初めてではないだろうか。毎年、早い時期の鳴き声は、まだ「練習中」と言ったところなのだが、今年のウグイスは、見事な鳴き声を聞かせてくれた。雨上がりという事もあり、空気が澄みきっているせいか、大きな声でもあった。我が家の庭先には、数日前にはカモの夫婦が歩いていた。隣接する公園の池に向かうところだったのだろう。今日のウグイスにしても、先日のカモにしても、今までであればカメラを構えてファインダーを覗くのだが、どうも最近はそうしたゆとりがない。腹痛で夜中に目覚めたり、昨夜などは異常な足の攣りで寝ていられずに起きてしまう。そうなると何時間も寝られなくなり、気が付くと朝方近く。「仕事に出かけたくない」との気持ちが頭をもたげるが、休んでしまうとさらに気持ちが落ち込んでゆくことが判っているから、そそくさと起きだして、休みたい気持ちを打ち消すために朝風呂に向かう。そして忙しく出かける準備にかかる。元気ではないようで元気。元気なようで元気でない。2月に亡くなった先輩の友達の事も後を引いているし、同世代の江戸家猫八さんの逝去を知って更に気持ちが萎えてくる。先日、桜の名所でもある小金井公園で若者たちに交じって花見に参加させてもらった。地元の後輩たちが、爺さん相手に楽しく酒を酌み交わした。その帰り、公園内で自転車が転倒。それほどショックではなかったが、そのはずみで大事にしていた武蔵野舟木組の刻印を入れたライターを落としてしまった。何とも情けない。小さな事でも、何か心に傷がつく。明日また、優雅にウグイスの鳴き声で起きられれば、元気が出るかもしれないと思っている。