久々のコンサートだというのに、出掛けるのにも腰が重い。寒さのせいだろうか、家を出たくない。二日続けて最低気温0度を下回り、最高気温も4度と、異常なほどの寒さ。寒さには強いと思っていたが、やっぱり暑い夏が良い。なんて、いつも都合の良いことを言っているさすらいです。そんな事で大宮に着いたのが昼の部が終わる少し前。途中でガストで食事。周りは若い女の子ばかり、なんか気恥ずかしい。(笑)黙って食べているが、となりの女の子二人、男の子の話、女の子の悪口、あぁでもないこうでもないと、聞きたくもない話が入ってくる。女の子って怖い(笑)外に出ると、もうゾロゾロと昼の部の終了で人が流れてくる。チケットは「らふいん」で取った割引チケット。こうした原券がもらえるのは本当に嬉しい。ネットで取ったチケットは印字されただけのチケットだし、手数料を取られ、更に発券料が取られるという、なんとも寂しいシステム。「らふいん」で割引して貰って、更に原券が手に入るのだから、こんなお得なことはない。なんとかネットチケットは引換券で、会場で現券と交換と言うようなシステムにならないだろうか。原券はファンにとってお宝だもの。緞帳が上がり舟木さんが登場。遠めなのと、最近は目が悪く、更にはオペラグラスも忘れたものだから、はっきり色は判らないが、カラシ色、いや柿色と言ったようなジャケットを着られている。
立ち話東京は恋するくちなしのバラード花咲く乙女たち友を送る歌その人は昔北国の街哀愁の夜高原のお嬢さん宵待草ゴンドラの唄浮世まかせ明日咲くつぼみにあゝ青春の胸の血は君たちがいて僕がいた高校三年生学園広場初恋夕笛吉野木挽唄絶唱君よ振り向くな
舟友さんの素敵で素晴らしいプレゼントの花束です。
いい曲だなぁ~と思って聴いていたが曲名がわからない。あとから「立ち話」と聞いたが、この曲のオープニングは意外だった。昼の部のご覧の舟友さんから「今日の舟木さんは声もよく出ていて、お元気で素敵でしたよ」とお聞きしていたが、確かに舟木さんの声は良く出ておられる。それと感じたのは、会場が良いのか、PAが良かったのか、聞いているいちが良かったのか、音響が素晴らしいと一番に感じた。座った位置がPA卓の近くでもあった事も良かったのかもしれない。東京は恋するの間奏はJAZZバージョンのピアノで、これがまた良い。今回は手元にノートを置いてメモをしながらだったが、思わず「ピアノが良い」と書く。いつもなら北国の街とのカップリングが多いが、くちなしのバラードとつながったのが意外だったが、花咲く乙女たち、友を送る歌と続いても、違和感なく流れるように繋がっていく。その人は昔さすらいにとって、思い入れの強い曲。つい最近まで、コンサートでのアレンジが、どうしても気に入らなかった。というのも、50年近く前に初めての聴いた「その人は昔」そして映画での「その人は昔」シンプルさが好きだったからだ。しかし、今回はとても良いと感じたが、それは私の中で、考えが変わったこと。と言うよりも、今のこの曲が理解出来たということだ。当時と比べ、舟木さんの声は明らかに変わっている。それは舟木さんの声の年輪ということで、声質の変化は、重厚さと深み増している。そしてその昔「その人」だった「洋子」は、今は「父であり」「母であり」「子供であり」「愛する人」でもあり、それぞれの人の心の中に居る「その人」なのだと。そう考えたとき、前回よりは抑え気味の伴奏で、実に大きな、素晴らしい歌に再び聞こえてきた。舟木さんはこの映画は、好きな作品の一つとおっしゃる。先日はこの曲の作曲家の船村徹先生のギター伴奏で夕笛を歌われた。舟木さんご自身、この曲を大事に、もっと大きな歌として歌って行くつもりなのではなかろうか。宵待草、ゴンドラの唄は、日本の名曲を歌って行かれると宣言された一環だろう。竹久夢二さんの詩を気に入った西条八十先生が、二番を作詞されてこの曲ができた。ゴンドラの唄にしても舟木さんの歌唱力あっての歌だった。今回のコンサートでの大きな話題は「吉野木挽唄」奈良県の民謡だから伴奏はない。アカペラで歌われる舟木さんの伸びやかな歌声が会場を魅了する。そして絶唱へと続く。夕笛、絶唱は、いつものカップリングだが、この名曲二曲も、吉野木挽唄の存在で霞んでしまうようだった。エンディング曲が絶唱というのも珍しい。途中でジャケットを替えたが、「待ったましたスタンディング」と思ったら、ラメ入りの黒のジャケットを着られてしまい、スタンディングなし。アンコールで君よ振り向くなでスタンディング。恒例のサインボールを、二階席に向けて勢いう良く打ち込んだが届かず。それが、当初座るはずだった私の席の真上に落ちるのを見る。悔しい!後ろの人に迷惑がかかるのと、身体が大きいので窮屈なため、後ろの空いている席に移動したため、残念な結果になった。(涙)今回のコンサートは、いつもになく素敵に感じたコンサートだった。さて、今回もたくさんの方から声を掛けていただいた。特にこのブログを見て、「らふいん」で急遽来られた方も多く、このブログを役立てていただいたのは嬉しいことだ。岩手から来られたSさん、声を掛けていただき、このブログの意義を再確認させていただきました。有難うございます。そして舟友の皆さん、ブログをご覧の皆さん、ありがとうございました。相模大野にも参りますので、見掛けたら声を掛けてください。