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大ヒット祈願!この曲で紅白へ!
コンサートの始まる前に舟木さんが登場。いつもの事ながら、お客様からのプレゼントを受け取る時間だ。ジーンズをはいたラフな格好で、これまたいつものように飴玉をしゃぶられている。通常のコンサートであれば、歌の途中でプレゼントを受け取るのだが、シアターコンサートのような構成の場合、舞台演出上の事もあり、開演前に舟木さんが登壇して軽いお喋りを交えながらプレゼントを受け取る。これが又、いつものステージ上の舟木さんと違う舟木さんを見られるので、嬉しい時間でもある。しばらくして緞帳が上がり、軽快なイントロと共に舟木さんが登場する。アップテンポな「北国の街」で、一気に華やかなステージが盛り上がる。珍しい構成で、後半に置かれる「絶唱」と「夕笛」が次の曲となった。第一部の最後は「春はまた君を彩る」あっという間に第一部が終了。
第二部は「船村徹の世界」「あの娘が泣いてる波止場」は三橋美智也さんの歌唱による曲。続く「別れの一本杉」は春日八郎さんのヒット曲。「柿の木坂の家」「早く帰ってコ」は青木光一さんの曲。三橋さんは、舟木さんが歌手になる前から憧れていた歌手。ある時三橋さんの悪口を言ったタクシーの運転手さんと、喧嘩をしたという話は有名な話。民謡出身の三橋さんの、あの透き通った高音がたまらなくお好きだったんだろうと思う。「柿の木坂の家」以外は、船村先生がデビュー当時からコンビを組んでおられた作詞家の高野公男先生との作品。高野先生は26歳の若さで肺結核で亡くなられたが、それは船村先生にとって、たまらない試練だったと聞く。高野公男に捧ぐ 船村徹友よ 土の中は寒いだろうか友よ 土の中は夜があるのだろうかもしも 寒いのならば 俺のぬくもりをわけてあげたいもしも 夜があるのならば 俺の手で灯りをともしてやりたい友よ 俺の高野よ・・・こおろぎの よちよち登る 友の墓石ステージの中央に赤い灯がともり、静かに朗読が流れる。「男の友情」 作詞:高野公男 作曲:船村徹 歌唱:青木光一船村先生を語る上で絶対的なこの曲。そして舟木さんの思いが伝わる。舟木さんのさりげない注文が出る。歌の雰囲気を大事にしたいので、拍手なしでお願いします。一括りの曲調の流れを大事にしたいとの意向だ。それでもまばらな拍手が続くが、曲が進むにつれ、客席からの拍手は消える。村田英雄さんの「王将」そして美空ひばりさんの曲へと続く。滅茶苦茶難しい「ひばりの佐渡情話」ここまで、迫力のある歌が続き、感動の連続。それが一層の気迫と共に「なみだ船」「兄弟船」「風雪ながれ旅」と続く。なんだ!なんだ!なんだ!舟木さんの声が、今まで聴いた事のないような声質となって聞こえてくる。気迫のある歌唱とは、こういう事なのだろう。素人であれば、気迫と言うと大声を上げるとなるのだが、そうしたものとは違う。喉の奥が大きく開いているからだろう。発声法を替えたとおっしゃっておられたが、それが見事な声となって聞こえる。アンコールは「三味線マドロス」スタンディングオーベーションで、舟木さんを称える拍手が鳴りやまない。こんなに興奮したコンサートは今までにないし、どうしてもまた聴きたい。