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LPアルバム「その人は昔」東宝映画「その人は昔」ご存知の「その人は昔」は、アルバムで聴き、映画でご覧になったことだろう。そしてもう一つ、漫画「その人は昔」がある。一番最初は、集英社の「別冊少年ジャンプ」に1970年から1971年にかけて連載された。その後、集英社とはライバルである講談社から、単行本として1974年に出された。(左写真)原作はアルバム、映画と同じ松山善三氏。漫画作家は、ながやす巧氏。単行本のあとがきに、ながやす氏の一文がある。彼が18歳の時に、たまたま入った映画館で上映されていたのが「その人は昔」で、その映画の美しさと素晴らしさに感動して、何度も同じ映画に通った。自分の手で漫画にしてみたいと決意し、映画に関する資料を集めたそうだ。そして自分の十代の記念として書き上げたそうだ。彼は1949年生まれであり、私とは同級生になる。多感なその時代、さすらいも同じような感動を持ってこの映画を見た。ただ彼と違うのは、アルバムが出る前のラジオ深夜放送で、原曲を聴き感動を受けたことだろう。漫画はその後、日本漫画家大全として、1998年に発売されている。(右写真)この本のあとがきに、松山善三氏の解説「その人は昔に思いを馳せて」と言うのがある。いずれ全文紹介したいが、目的なしに訪れた北海道で、タクシーを借り切って10日間近く全道を回った時のことが書かれており、その時訪れた百人浜が原型となり「その人は昔」が作られたと語っている。漫画となった一夫と洋子だが、読むうちに、一夫は舟木さんお顔になり、洋子は内藤洋子ちゃんの顔になって見えてくる。さすらいの資料とし提供してくださったO氏には感謝している。