新歌舞伎座の千秋楽。おもしろトーク、座興が、次から次と飛び出した。舟木さんが付け髭での登場。お芝居の途中も、それをあちこちに付け替えて、その内ノリが剥がれて、落っことしたり。OFFで犬が吠えるところを、四つん這いになって、舟木さんが犬になって出てきたり。幕間のお芝居に、さりげなくスリッパを履いて通り過ぎたり。まぁいろいろあったけれど、そんな中に、お芝居に関係ない話をしたり。葉山葉子さんさんとのやり取りで、芸歴の話が出た。葉山さんは子役でデビューしたのが9歳の時で、それを聞いた舟木さん。「先輩失礼いたしました。」(笑)葉山さんは劇団若草出身。太田博之、酒井和歌子、和泉雅子、柏木由紀子、渡辺篤史など、子役時代から活躍した俳優さんは、この劇団の出身。今テレビに良く出ている坂上忍さんも劇団若草出身の名子役だ。その葉山さんの映画デビュー作品が「しいのみ学園」♪ぼくらは しいのみ まぁ~るい しいのみ お池に落ちて泳ごうよ・・・同世代のみなさんなら、聞き覚えのある歌ではないだろうか。9歳の時の出演だから、芸歴は舟木さんの芸歴を超える58年。「しいのみ学園」を去年見たときは、葉山さんに気づかなかった。先ほど「海軍兵学校物語 あゝ江田島」という映画を見た。昔、助監督として付いたことのある村山三男監督の作品で、とても面白かったが、その中にも葉山葉子さんが出られていた。兵学校生の義兄の役で、歳からして中学生の頃だろう。初々しい葉山さん、とても素敵でした。これからも舟木さんの座組のお一人として、頑張っていただきたいと共に、応援していきましょう。追記「あゝ江田島」の映画の話をFacebookに書いたところ、以前書いた片岡愛之助さんの従兄弟の片岡功さんからコメントで「舟木さんは江田島の作品やっていますよね。『あの海の果て』」とご指摘いただいた。その通りで、明治座の1972年、舟木さんの10周年に演じられている。この作品にも葉山葉子さんが出演されているが、3ヶ月後の明治座公演高橋英樹さんの鞍馬天狗で、片岡さんは若き新選組隊士で葉山さんが芸妓役で共演されたそうだ。すみません。間違いがありましたので訂正しました。
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映画・しいのみ学園
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