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当時はまだ、週休二日制の土曜休みと言うのが無く、翌日が勤労感謝の日で連休になるため、一斉に映画広告を出しているのでしょう。
土曜日の事を半ドンと言いましたが、由来は諸説あるようです。オランダ語でドンタクは休日の意味で、休日の半分で半ドンと言う説ですが、私が母から聞いたのは、昔は時計が普及して要らず、正午に空砲を撃って知らせた事から、ド～ンと打って終わりの半ドンとの事でした。
我が家の近くに桜の名所として有名な小金井公園があります。その中に郷土館があり、そこには私が子供の頃から大砲が飾られていて、正午に空砲を撃った大砲と書かれています。今郷土館は、江戸東京たてもの園になり、昔の民家や著名人が住まわれた家などが保存されて建っています。
当時の邦画五社が揃っての広告です。武蔵野市で唯一五社の封切館が有ったのが吉祥寺ですが、ロードショー館は有りませんでしたから、一番近いのが新宿でした。
吉祥寺には、吉祥寺オデオン座、吉祥寺スバル座、ムサシノ、井之頭会館と洋画の映画館もありましたが、2番館3番館と言う2本立て3本立ての映画を上映していました。我が家のある駅にも２館有りましたが、半年ほどした作品が主でした。
今、ここにも映画館が２軒あったと話をすると驚かれる時代になりました。