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舟木一夫と言う人を語る上では、高校三年生は外せない話ではありますが、銭形平次に関しても、舟木さんにとって大事な歌であり、大事な作品であります。そして、この歌により大川橋蔵さんと出会う事も、その後の舟木さんにとって大きな存在である訳です。
長谷川一夫先生との出会い、大川橋蔵さんとの出会いの縁と言うのは不思議なものです。まだテレビの普及が進まない頃は、映画が娯楽の中心でした。その映画の中で大活躍した長谷川一夫さんの代表作が銭形平次であり、その後テレビ時代になって銭形平次でテレビ時代劇を引っ張って行ったのが大川橋蔵さんでした。
テレビで橋蔵さんの銭形平次が始まった頃は、映画の銭形平次を何本も見ていたさすらいには、長谷川一夫さんのイメージが強かったので、橋蔵さんの銭形平次には違和感を感じていました。大川橋蔵さんは、白塗り二枚目の若侍が似合う俳優さんでしたから、長谷川一夫さんの重厚さを感じる平次とは、全く違ったものでした。そんな中、さわやかな舟木さんの唄う主題歌が、大ヒットするテレビ時代劇「銭形平次」を牽引した部分も一理ある訳です。忠臣蔵でいえば、長谷川一夫さんは大石内蔵助のイメージですし、対する大川橋蔵さんは浅野内匠頭が似合う訳です。