↑ランキングチェック↑
大ヒット祈願!この曲で紅白へ!
「僕なんかの場合、若い頃から求められる線が、どんな役であろうと所詮、弁慶のタイプではなく、やっぱり義経のタイプ。だから、そこのところを出来るだけ早く身につけなければということで、20代の前半の5年間ぐらいは、のめり込んで勉強した。長谷川一夫先生の舞台を見に行くのも、仕事がどんなに忙しくっても、公演中7回は通った。なぜ7回なのかというと、最初は漠然と芝居を観ているんだけど、2回目は首から上しか見ていないの。鬘、メーク、最初から最後までそこだけしか見ないで、次に行った時は衣装しか見ていない。顔は見ないの。その次に行った時は、小道具とそれをどう使っているかを見るだけで、その次は舞台への出方とか、入り方だけを見る。毎回そうやって、頭にインプットするつもりで通うんだけど、それでも半分忘れてしまっている気がして、大丈夫かなってところまで足を運ぶと、やっぱり7回ぐらい足を運ぶことになってしまう。それに、そうやってバラバラに見ないと、芝居の筋に目や耳をとられてしまう。」
舟木さんの時代劇の舞台を見て感じる事は、第一に、舟木さんが時代劇が好きなのだという事。それは立ち姿、立ち居振る舞いを見ていても感じる事で、長く舞台を経験された事以上に、若い頃から勉強されていた事が良く判る。長谷川一夫さんや大川橋蔵さんと言った、一流の俳優さんと接して、舟木さんご自身が今では時代劇スターとして活躍しておおられると言って良い。舟木さんが語られたこの話を聞くと、常に「舞台とは」「時代劇とは」について勉強されていたのが良く判る。舟木さんの時代劇の中でも、股旅物がお好きなのではないだろうか。股旅物がお似合いだといつも思っているし、歌も股旅物が似合うと思う。以前聴いた「潮来笠」は、元歌を唄われた方より、さすらい的には最高に良かった。(笑)そして、また股旅物を舞台にかけられることがあるなら、「木枯らし紋次郎」を是非是非やって頂きたいと思っている。