オンザロード2014のコラム「役者(後編)」スタートしています。
「レコードなんて買える境遇ではなかったから、ラジオを聴きながら歌詞を必死に書きとめていました。」このくだりは、さすらいと全く同じです。当時のラジオ番組は、局を替えれば、どこでも歌謡曲を流していて、新曲などもバンバン流れていましたから、歌詞を書きとめたものでした。その頃の思い出の曲は「あゝ青春の胸の血は」で、早く覚えたくて、ラジオのダイヤルをぐるぐる回して、この曲が流れるのを待ったものです。ただ舟木さんと違うのは、2回くらい聴いただけでは、書きとめられませんでしたね。(笑)カラオケなど無い時代でしたから、大声を上げて歌えるのはお風呂で、ここで歌うと上手く歌えたように聞こえたものです。佐川さんと言えば独特の歌い方で、その歌い方が好きで、佐川さんの歌が流れると聞き惚れたものです。舟木さんも歌われる「ゴンドラの歌」や「無情の夢」が記憶に残りますが、何しろ印象だった曲は、ドドンパ娘の渡辺マリさんと歌った「煙草屋の娘」でした。「今は幸せかい」がヒットして、歌手として復活した感がありましたが、今では名脇役として活躍されていますね。