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「明星」昭和40年8月号より
「高校三年生』でデビューしてから丸二年。三年目に入った舟木さんは新築の家が出来、この年の6月に「ああ りんどうの花咲けど」が発売された。2周年記念のチャリティショーが渋谷公会堂であったり、ヒット曲の「東京は恋する」が日活で映画化される。共演は伊藤るり子さんや和田浩治さん。堺正章さんも出ている。
この号の表紙は舟木さんと東山明美さん。
いまや隆盛を極めるジャニーズ事務所だが、ジャニーズが登場したのもこの頃で、太田博之、美樹克彦、恵とも子、スリーファンキーズなど懐かしい名前が眼に入る。
この年を懐かしく振り返ってみると、オロナミンCドリンクやエメロンシャンプー、サンオイルなどは新発売されている。当時のシャンプーはまだシャンプーとリンスが別々にあって、洗髪した後に、桶にリンスを溶かして、シャワシャワと髪につけていたように思う。
夏の海水浴は、それまではオリーブオイルを塗っていた。日焼けに備えて臨海学校には必ず持っていくように言われたもので、そのまま日焼けして大やけどした記憶もある。サンオイルは前田美波里さんのCM写真が未だに頭の中に残っている。
「小川宏ショー」や「11PM」が始まったのもこの年だ。
自分が歳をとって、昔を懐かしんでいるばかりの日々は、やはり老いたからなのだろう。
最近、従兄弟からの要望もあり、昭和38年に亡くなった祖父の足跡を追っている。俳句と能をこよなく愛し、その足跡は思わぬ著名人との交流を浮き彫りにしはじめた。2年後、従兄弟が全てをまとめて論文にしてくれるだろう。
祖父が亡くなったのが古希を迎える前年69歳。その歳になった自分は、なぜか自分の区切りも来てしまった気がしてならない。
赤蜻蛉 まだ恋とげぬ 朱さやか 青陽人
鉢の木を 舞ふも宿世や 雪の足袋 青陽人